みなさんこんにちは。
名探偵コナン、好きですか?
ここに訪れたということは、そういうことでしょう。
本記事では、謎多きキャラクターであるベルモットについて復習したい方向けの情報をまとめています。詳しいネタバレというよりは部分的に紹介するスタイルなので、この記事が漫画やアニメを見る一助になれば幸いです。
ベルモットについて
ベルモットは『名探偵コナン』に登場する黒ずくめの組織の女幹部。
本名はシャロン・ヴィンヤード。「ベルモット」というのは黒の組織におけるコードネームです。
彼女はアメリカの大女優として知られており、誰をも欺く変装の達人でもあります。過去にFBIの捜査官を射殺し、組織の調査資料を破壊するなど冷酷な一面があるのは事実ですが、むやみに人を傷つけるわけではなく、時には犠牲者を救う行動も。
実際に、工藤新一(コナン)や毛利蘭には特別な関心を持っており、ジンやウォッカから2人を守るような場面も見られています。
その複雑な行動ゆえに、組織に対する真の忠誠や目的は不透明で、作品の中では一番といって良いほど謎に満ちたキャラクターと言えるでしょう。
ベルモットはお酒の名前
黒の組織のメンバーはお酒の名前をコードネームとして割り当てられています。
ベルモットというのは、香草やスパイスをブレンドした白ワイン。甘味果実酒として取り扱われるフレーバードワインとされています。主に食前酒として飲まれていますが、カクテルの材料としても使用されているそう。
一言にベルモットと言っても種類がいくつかあり、イタリア発祥の「スイート・ベルモット」「ドライ・ベルモット」、南アフリカ発祥の「カペリティフ」という種類があります。
これが考察のヒントになるのかならないのかわかりませんが、情報の一つとして載せてみました。
ベルモットの登場回を振り返ろう
ベルモットの登場回一覧
エピソード番号 | タイトル | 漫画の巻数 |
---|---|---|
第176-178話 | 黒の組織との再会(灰原編/コナン編/解決編) | 第24巻 |
第230-231話 | 謎めいた乗客(前編/後編) | 第29巻 |
第271−272話 | 隠して急いで省略(前編/後編) | 第33-34巻 |
第286-288話 | 工藤新一NYの事件(事件編/推理編/解決編) | 第34-35巻 |
第338-339話 | 4台のポルシェ(前編/後編) | 第41巻 |
第340-341話 | トイレに隠した秘密(前編/後編) | 第41-42巻 |
第345話 | 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー | 第42-43巻 |
第425話 | ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間 | 第48-49巻 |
第497-501話 | 赤と黒のクラッシュ(覚醒/攪乱/偽装/遺言/嫌疑) | 第58巻 |
第501-504話 | 赤と黒のクラッシュ(潔白/決死/殉職) | 第58巻-59巻 |
第579話 | 黒き13の暗示[サジェスト] | 第67巻 |
第580話 | 迫る黒の刻限[タイムリミット] | 第67巻 |
第581話 | 赤く揺れる照準[ターゲット] | 第67巻 |
第671-674話 | 探偵たちの夜想曲[ノクターン] (事件/誘拐/推理/バーボン) | 第76巻 |
第701-704話 | 漆黒の特急[ミステリートレイン] (発車/隧道/交差/終点) | 第78巻 |
第705-706話 | 密室にいるコナン/謎解きするバーボン | 第78巻 |
第734話 | ジョディの追憶とお花見の罠 | 第80-81巻 |
第894-898話 | 緋色シリーズ(序章/追求/交錯/帰還/真相) | 第84-85巻 |
第886-867話 | 裏切りのステージ(前編/後編) | 第90巻 |
第940-941話 | マリアちゃんをさがせ!(前編/後編) | 第95巻 |
第1018-1019話 | 骨董盆は隠せない(前編/後編) | 第97-98巻 |
第1033-1035話 | 太閤名人の将棋盤(初手編/妙手編/王手編) | 第98巻 |
第1045-1046話 | 天罰くだる誕生パーティー(前編/後編) | 第98-99巻 |
第1071-1072話 | 工藤優作の推理ショー(前編/後編) | 第99-100巻 |
第1077-1079話 | 黒ずくめの謀略(狩り/上陸/正体) | 第100巻 |
未放送 | 17年前の真相 | 第104巻 |
特に見ておきたい・読んでおきたい回をピックアップ!
◆第176-178話 黒の組織との再会(第24巻)
名作回&重要回である「黒の組織との再会」は、ベルモットの初登場回ですね!
街で見つけたジンの車に盗聴器を取り付けたコナンと灰原。ジンの向かう先が杯戸シティホテルだということを突き止め、2人は現場へ向かいます。
杯戸シティホテルでは著名人の集まるパーティが開催されており、パーティ中に銃殺事件が起こります。ベルモットはそのパーティ客の1人、クリス・ヴィンヤードとして登場するのですが、冒頭では黒の組織の仲間だということは明かされていません。
GIRL
このときは超モブキャラみたいな感じなの、痺れるね
ところが一転、この話の最後の最後のコマでベルモットが黒の組織の仲間だということが描かれています。
この回はコナン全体を通しても重要な回なので、必見です!
◆第286-288話 工藤新一NYの事件(第34−35巻)
1年前に新一と蘭はNYへ旅行に行っているのですが、この話は全体を通して蘭による思い出の回想になっています。
NYへ到着した2人は、新一の母である工藤有希子に連れられミュージカルを訪れることに。その会場で3人は、有名女優であるシャロン・ヴィンヤードと会います。
GIRL
有希子とシャロンは女優仲間で、以前から交流があったんだよね
この時点では、シャロン・ヴィンヤードとクリス・ヴィンヤード(ベルモット)は親子とされており、 それを裏付けるかのようにシャロンがクリスに対する文句?のようなものを言っている場面があります。
そして、ストーリーの後半で蘭はハンカチを風に飛ばしてしまい、2人はそれを追いかけて廃ビルに入っていきます。
時を同じくして、NYではある通り魔をFBIが追っていました。
外階段を登っていたところに、その通り魔とバッタリ出くわす2人。
絶体絶命のピンチ…!と思ったその瞬間、劣化した手すりが崩れ、手すりにもたれかかっていた通り魔が下に落ちそうになります。新一と蘭は咄嗟に手を伸ばし、彼を助けました。
なぜ助けたのかと問う通り魔に、新一が「人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねえが、人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しねえだろ?」という名セリフを残します。
そして、この時の通り魔はシャロンの変装だったということを示唆している場面が終盤に描かれています。
◆第345話 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー(第42巻)
これはかなり濃密で重要な回になります。見どころはいくつかあり・・・
・いよいよコナンと灰原の正体が組織にバレそうになる
・ジョディ先生の過去(超重要)
・ベルモットの秘密(超重要)
・灰原を守るコナンと蘭
ストーリーは、Vermouth(英語でヴァームース、イタリア語でベルモット)という差出人から小五郎宛に、季節外れのハロウィンパーティーの招待状が届くところから始まります。時を同じくして、工藤新一宛にも同じ手紙が。
それを見て自分と灰原の正体がベルモットにバレていると勘づいたコナンは、組織を欺く計画を立てるのです。
GIRL
この辺りから読者は、コナンの二手三手先を読む能力のヤバさを目の当たりするようになる
小五郎たちのいるパーティ会場で事件が起こっている中、阿笠博士の家にいる灰原をジョディ先生が訪ね、連れ出そうとします。同時に、それを目撃した新出先生はジョディ先生の車を追いかけ、2台の車は埠頭に到着。そして新出先生の変装を解いたベルモットとジョディ先生が対峙することになります。
このシーンで、ジョディ先生の過去とベルモットの秘密が明らかになるのです!激アツ!
ジョディ先生は20年前に父親を殺害されているのですが、その実行犯がシャロン・ヴィンヤードだったこと、そして、上記のコマから分かるように、ベルモット(クリス・ヴィンヤード)はシャロンと同一人物だったことが明らかになります。
そして、工藤新一に疑惑をかけたジンがベルモットに問いかけるのですが、それに対しベルモットは工藤新一を守るような発言をしました。
また、このコマの背景にNY事件の時の新一と蘭が描画されているのがヒントになっているのですが、これはNY事件の時の通り魔がベルモットの変装だったということを示唆しています。その時の恩から工藤新一を守ろうとしているのか、はたまた他にも理由があるのかもしれませんが、その一幕が彼女にとって重要だったことは読み取ることができますね。
ここまでのストーリーで読者を翻弄してきたジョディ先生とベルモット。その真実の欠片がようやく判明するこの場面はコナン全話の中でもトップクラスに重要だと思います。
◆第497-504話 赤と黒のクラッシュシリーズ(第58-59巻)
CIAとして黒の組織に潜入している水無怜奈が事故で怪我を負い入院。
彼女を匿うFBIは、水無怜奈の所在を追う黒の組織に彼女をわざと奪還させることにします。
ベルモットが水無怜奈を「NOC(スパイ)では?」と疑う場面がありますが、正直、ここでのベルモットは大きな動きを見せることはありません。
ただ、ジンやウォッカなど他の組織のメンバーが一堂に介しているなかなかレアな場面が多いので見どころは満載です。
それから、”シルバーブレッド”に期待している様子を何度か見せる場面があり、「黒の組織に一石を投じて欲しい」というベルモットの思想が垣間見れる回でもあります。
赤と黒のクラッシュはコナンの中でも最も長い長編シリーズとなっており、黒の組織に大きく関わってくるので必読の内容です。
◆第701-704話 漆黒の特急[ミステリートレイン](第78巻)
これもコナン全体における超重要回の一つ。
コナン一行は、乗車しながら謎解きができるというミステリートレインに乗車することになったのですが、ひょんなことから灰原がその電車に乗っているという情報を黒の組織が入手します。
いつも通り殺人事件が起こるのですが、それと並行して突然ベルモットから灰原に「覚悟はできた?」というメールが届きます。そして、灰原はコナンたちに迷惑をかけまいと単独行動に走ります。その電車にはベルモットとバーボンが乗っており、2人はコナンたちを欺きながら灰原へ一歩ずつ近づいていくのです。
この列車には工藤有希子も乗っており、ベルモットとの攻防戦はかなり見もの。(2人は友人同士)
工藤有希子もベルモットがシャロンだということを知っており、有希子は彼女を「もうこんなことやめよう」と諭しますが「深入りはするな」と拳銃を突きつけられてしまいます。
しかしこれもコナンの計算のうち。
結果的にはコナンたちが組織を欺き、無事に灰原を守り切るのです。
GIRL
コナンの読みの深さがやばすぎてもはや預言者。
この時、灰原を死んだように見せかけたものの、それが見せかけだったことにベルモットだけが気づきます。でもそれをジンに知らせることはしなかったベルモット。これもコナンを守るためだったのでしょうか?
黒の組織(ベルモットとバーボン)とコナンたちとの攻防がスリリングで、何回でも見返したい回ですね。
◆第886-867話 裏切りのステージ(第90巻)
この頃、「ASACA」という名前が黒の組織に関係しているのではと考えていたコナンと冲矢昴。そのタイミングで、とあるバンドが「ASACA」という新曲を出すという情報を入手します。
新曲のお披露目ライブがあるということで、コナン一行はそこに参加することになりました。
会場に到着したコナン一行。直後になぜか安室透と梓さんも会場に現れます。
結論から言ってしまうと、この時の梓さんはベルモットの変装。
組織がコナンや蘭に危害を加えないよう、監視する目的で現れたのです。
また、ストーリーの中でベルモットが蘭のことを「エンジェル」と呼びかけるシーンがあり、そこから蘭は345話でベルモットに「Move it angel!」と呼びかけられたことを思い出します。
最後のベルモットの一言もなかなか痺れるので是非読んでみてください!
さらに、この回は赤井秀一とスコッチのエピソードがしっかりと描かれているので、そういう意味でも必読の回となっています。
◆第1071-1072話 工藤優作の推理ショー(第99-100巻)
これは、1ヶ月の間に起こった連続殺害事件についてアドバイスを求められた工藤優作が、テレビの生放送で推理を披露することになり、その一部始終を描いた回です。
しかし当日に優作と有希子が体調を崩し、やむなく出演を断るようコナンが呼び出されます。しかしコナンの目の前に現れたのは優作…?
この時コナンは怪盗キッドの変装だと思い、仕方なくそのまま収録を続けることになりました。
ところが、この優作の正体はベルモットだったのです!
優作を組織の脅威になると睨んでいたベルモットが、優作の様子を探るために潜入していたというわけです。
まさかこんなに近くに迫ってきていたなんて・・・。
ジンやウォッカとの会話シーンもあるので、要チェックです!
劇場版名探偵コナンのベルモット登場回!
◆漆黒の追跡者(チェイサー) 2009年公開
あらすじ・見どころ
黒の組織の悪夢を見て、目覚めるコナン。コナンは、黒の組織の手がかりとなるメールアドレスについて調査をしている最中でした。そんなコナンに対して、灰原は深入りするのは危険だと忠告を受けます。
そんな中、東京を中心に県を股にかけての殺人事件が複数件発生。事件の現場には必ず麻雀牌が見つかることから、これらの事件は、同一犯による連続殺人事件と断定されます。事件の規模の大きさからも警視庁では合同本部が置かれることになり、毛利小五郎も特別顧問として出席することに。
小五郎に同行していたコナンでしたが、会議の直後に警視庁に黒の組織が潜り込んでいることを察知します…。
◆純黒の悪夢(ナイトメア) 2016年公開
あらすじ・見どころ
ある夜、警察にスパイが侵入し、各国の機密データを持ち出そうとしました。しかし間一髪で公安が駆け付けスパイは逃走。スパイの車はFBI赤井のライフル弾に撃たれ転落してしまいます。翌日、コナンは東都水族館を訪れており、そこで記憶喪失で“オッドアイ”の女性と出会います。
女性の記憶を取り戻そうと奮闘するコナンたち、一方で危険な雰囲気を感じ取る灰原、それを監視するベルモット。
この映画ではベルモットは遠くから指示を出し、女性の奪還を図ります。目立った活躍はありませんが、映画でがっつり登場するのはこの辺りからということで、ぜひ見ておきたい一本です!
◆黒鉄の魚影(サブマリン) 2023年公開
あらすじ・見どころ
八丈島を訪れたコナン一行。そこで黒田管理官や白鳥刑事と出会ったコナンはユーロポールの職員が黒づくめの組織・ジンに殺害されたことを聞きます。そしてコナンはいつものごとく適当な理由をつけ、事件の真相を追うため海洋施設「パシフィック・ブイ」に潜入することに。
しかし灰原が組織の手によって誘拐され、絶体絶命のピンチ!!そしてパシフィック・ブイにベルモットと安室透が侵入し、ますますピンチ。ピンチが止まりません。
コナンはこの窮地をどう切り抜けるのか?!
壮大なヒューマンドラマと言える今作、ベルモットも大活躍なので必見です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベルモットはガッツリ登場するというよりも、なんでもない回の一コマで登場したりすることも多いので、ピックアップした回以外のストーリーも是非見てみてください。
そうすることでよりベルモットのことを知れるはずです!
では、よりよいコナンライフをお過ごしください!!
↓↓↓その他のキャラまとめはこちら↓↓↓
コメント