【元演劇部の著者がレビュー】劇団四季『リトルマーメイド』は舞台で海の世界を大胆に表現した最高傑作

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先日、劇団四季の『リトルマーメイド』を観て来ました。あまりの感動に最高傑作と言わざるをえません。

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海の中という広大な世界を舞台という小さなで世界で大胆に表現した最高傑作

観る前はどうやって海の中を表現するのか、と疑問に思いながら行きました。劇団四季なのでうまく表現してくれるのかと、少し期待と少し懸念という2つ相反する感情を抱きながら劇場に向かいました。
しかし劇を見終わった後、「やられたーー!」というかんじでしたね。大幅に期待をうわまわって、海の中の世界を見事に表現しきっていました。はっきり地上と海の中ということを、観客にわかるように表現するのは非常に難しいです。僕も演劇部だったので、テレビとは違って、舞台の上でそのシーンを表現するのがいかに難しいかわかっていたので、かなり感動しました。海の中を表現するために、誰もが思い浮かべると思うのがワイヤーアクションです。ここだけはネタバレしますが、海の中をワイヤーアクションで本当にうまく表現してます。テレビで見ましたが、演者は3ヶ月もの特訓を受けてワイヤーアクションのスキルを身につけたそうです。しかも現代のワイヤー技術はかなりすごくて、コンピューター制御しているんです。だから寸分の狂いもなく失敗のないワイヤーアクションが実現するわけですね。
あと舞台のセットに関しては、『美女と野獣』や『ライオンキング』に比べればむしろシンプルだと思います。その分、演出の技術や俳優の力量で真っ向から勝負する舞台になった。表向きは可愛らしいファンタジーなんですけど、実はその裏側はスタッフ、キャストの実力で支えている骨太な作品なんですよ。それが伝わってきたからなお感動だったのかもしれません。

そしてストーリーですが、ご存知の通りシンプルですが、子供向けの作品とばかりは言い切れないです。映画とちょっと違って強調されているのが、アリエルとトリトン王との、父と娘の関係です。お互いに深い深い愛情で結ばれていながら、その愛の深さゆえに意見がすれ違う。そのもどかしさに悩む父の姿には、胸をつかまれるような思いです。この「すれ違い」が、アリエルとトリトンだけでなく、多くの登場人物の間で起きます。アリエル、王子エリック、アリエルの姉たち、セバスチャンなどなど、みなそれぞれに思いを抱えているのですが、その思いが相手に届かない。そうしたすれ違いを乗り越えたとき、このミュージカルは一番の盛り上がりを迎えます。そのシーンがハンパない感動に包まれます。

大人も感動して楽しめるミュージカルです。というかむしろ僕らの年代はよく見た映画ですから、かなり感動することでしょう!嫁は涙ボロボロでした。ぜひぜひ見てください☆

 
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